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2018年11月2日金曜日

プロ野球の減俸制限とはなんぞや?

日本シリーズも佳境に入り、今シーズンも終了間近のプロ野球。

すでにシーズンが終了しているチームでは新加入選手や戦力外の選手のニュースなどで色々と話題を提供していますね。

そんな中でいつも気になるのが減俸制限。

今シーズンもオリックスの金子、中島の両選手が年俸制限を超える減額提示をされたとしてニュースになっていますね。

このニュース、いつも野球協定で定められた金額を超える提示!!とかいう見出しと一緒に書かれているのが常なんですが、毎年毎年協定破ってどういう事や?と思うもののスルーしておりました。

ちなみにこの協定で定められている金額というのは以下の通り。

・選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円を超えている場合、40%までとする。

・選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円以下の場合、25%までとする。

という事らしいです。

金子の場合は5億で契約してるから2億以上は減るという事ですね。


ではこの協定を破った場合は球団にとってどういうペナルティがあるのでしょう?

選手が限度額を超えた提示額に対して納得をしない場合は選手側から自由契約になる事が可能となります。

つまり、他の球団へ移籍する事が可能となるという事です。

逆に言えば、限度額内で提示された場合は所属球団と交渉を行わなければいけないという事ですね。

球団が必要とする選手ならば確実に限度額内で提示をしなければいけない、限度額を超える提示という事はいてほしいけど、出ていくなら止むえないという球団側の意志の表れですね。

しかしながらこれほどの大幅減俸に至るには何かしらの理由が伴うのは当然です。

大幅減俸を受ける選手が他の球団からある程度の金額で本当に取ってもらえるのか、そこら辺が難しい所ですね。


こうやって見てみると、選手側のための規約というより、球団側のための規約の色の方が濃く見えるなと。

まああまりにも高額化してしまっても球団側が払えなければ元も子もないので仕方ないのかもしれませんが…。


では限度額内でも不服があり契約がまとまらない場合はどうなるのでしょう?

その場合は選手は自由契約になる事は出来ないという事です。

所属球団と年俸調停を行い契約するか、任意引退をするかという話になっていきます。

任意引退とはなんなのか。

選手自らの希望で引退をする事を任意引退と言います。

選手が契約を結ばず引退をして再度復帰し、別の球団と契約すればいいんじゃないか?と思ったのですが、ここに1つ問題がありました。

任意引退した場合は最終所属球団にて復帰しなければいけないという事です。

他球団にて復帰する事も可能ですがその場合は最終所属球団の許可が必要になってくるという事です。

現役バリバリで働ける選手でも最終的に所属していたチームが許可しなければその後のプロ選手としての道を閉ざされるという事ですね。


任意引退の問題に関しては野茂がメジャーに行った時の騒動が有名ですね。

近鉄は野茂との契約を結べなかった際にトレードや自由契約という形ではなく、野茂の任意引退という形として扱おうとしました。

当時もこの任意引退のルールはあったのですが、あくまで国内限定のルールであり、海外の球団に行くのには支障がないという抜け道があったため野茂はメジャーへと渡ることになりました。

日本人メジャーの開拓者である野茂ですが、実際問題は国内で野球を続ける事が出来ないからメジャーに行ったという事ですよね。

その後、この任意引退に関しては海外の球団も含めて復帰に関するルールが広められる事になります。

野茂が日本球界に復帰する事が無かった裏にはこの問題が少なからずあったのかなとも言われていますね。


こうやって見てみると日本プロ野球はやはりめんどくさいしがらみが多いなと思う今日この頃でした(´・ω・`)



サッカーに比べると選手の移籍などが少ないプロ野球。

この辺りについてもまた色々と調べて書いてみたいなと思っています。

それでは(・ω・)ノ

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