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2016年1月14日木曜日

スポーツに関する道具のお話。モレリア編

ミズノが販売するモレリアというスパイクシリーズを知っているでしょうか?
サッカーをやっている人ならば一度くらいは聞いた事があるかもしれないミズノの誇る長寿シリーズですね。


2015年で初代モデル販売開始から30年を数える世界でも有数の長寿シリーズとなっています。

当時のミズノのサッカースパイクというのは正直あまり良いものではなかったそうで、これはいかんとミズノさんは悩みました。
当時の開発担当出会った安井敏恭という方が「日本人の足に合うスパイク」を追及するために当時、すでにサッカー王国として名をはせてたブラジルに渡ります。

ブラジルで選手や用具係であるホペイロに聞きまわり出た回答というのが
「スーツのポケットに入れて持ち歩けるスパイク」
というもの。
そこから導き出されたコンセプトが
「軽量・柔軟・素足感」
という現在も受け継がれているモレリアのコンセプトになっています。

3年の開発期間を重ねて完成したのが初代モレリア。
当時としては超軽量の245g(26.0㎝)という驚異的な軽さと柔らかさを兼ね備えたスパイクが遂に誕生します。

モレリアは徐々に浸透していき、当時ブラジル代表として活躍していたカレカとサプライヤー契約を結ぶことで世界的に、特にブラジル人から大きな信頼を得ることになります。

有名な逸話として1990年イタリアW杯においてブラジル代表選手22人の内、15人が着用するという恐ろしい程の評価を受ける事になります。
これがどれ位すごい事か考えてみましょう。


こちらの日本代表選手が履いているスパイクメーカーですが
アディダス:1人(香川)
ミズノ:3人(本田・吉田・岡崎)
プーマ:1人(長谷部)
ナイキ:6人(酒井・原口・西川・森重・長友・山口)
となっております。
これと比較すると15人が履くという事がどれ位すごい事か分かるのではないでしょうか?

その後もフィット感をより高めたモレリアⅡを始め、より高機能なモレリアウェーブ、より軽量化を極めたモレリアネオ等様々な進化を続けています。

現在は契約金の高騰等もあり、海外で使用している選手は昔に比べて少なくはなってしまいました。(メーカーさんに聞いたところによるとナイキやアディダスに比べると桁が1つとか余裕で違うらしい…)
しかしながら日本はもとより、世界中で愛されるモレリアというブランドは廃れる事なく今後も長く発展していくのではないでしょうか?

ちなみにモレリアは1985年の初代モデルから純国産モデルとしてメイドインジャパンを貫いています。
日本の誇る職人技術として見てもモレリアというスパイクは世界に誇る物だという事を是非知ってもらいたいなと思います。

それでは(・ω・)ノ



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