先日、abemaTVで中田の特集やってましたね。
中田の話も面白かったけど、あの頃のセリエAが今の状態になるなんて思わなかったなとしみじみ…。
当時のセリエAはグランデミラノと呼ばれたACミランの躍動前後から始まる世界最強リーグという名を欲しいままにしていたリーグでした。
中田のセリエAデビュー戦の相手は2年連続リーグ制覇、CL決勝に3年連続進出というユヴェントスでした。
その試合でインパクトを残したことによりイタリアで中田は世界的な選手となっていきました。
98年W杯を優勝したフランス代表のジダンがいてデシャンがいて、アンリも移籍してきて、デルピエロがいてダービッツがいて…。
世界屈指のチームでしたよね。
しかし、当時のセリエAは他のクラブも半端なかった。
BIG3と呼ばれたユヴェントス、インテル、ミラン。
ミランはグランデミランと呼ばれた時代を経験してきたマルディーニを始めボバンやレオナルド、ビアホフなどを抱え、インテルにはロナウド、バッジョ、サモラーノ、サネッティ…。
更に続くローマには若き王子トッティがいたり、フィオレンティーナにはバティとルイコスタにエジムンド、パルマにはブッフォンやミハイロビッチ、ラッツィオはシニョーリやヴィエリと本当に多くの世界的な選手達が所属していました。
BIG3にこの4チームを加えた7チームをセブンシスターズなんて呼ぶこともありましたよね。
今のプレミアリーグでもここまで多くのチームがこんなに戦力を抱えてる事無いぞという位に世界中のトッププレーヤーが集まっていたのが当時のセリエAでした。
20世紀末の頃のサッカー界というのは本当にイタリアを中心に動いていたと言っても過言ではないものでした。
あれから20年。
現在のセリエAはヨーロッパの中でもリーグ順位が4位どころか5位以下に落ちそうな勢いになってしまっています。
一体何があったのか。
90年代に加熱した選手獲得の余波でパルマやフィオレンティーナは破産して降格、その他のクラブも資金難に陥り国際的な競争力が落ちていってしまいました。
他の国のリーグでも同じような事が起きてはいますが、特に顕著なのがセリエA。
ではなぜセリエAだけこんなにも落ちてしまったのか。
その最大の理由が自前のスタジアムを所有しているクラブが無いという事です。
現在リーグ7連覇していて、唯一国際舞台でも戦えるチームとして常連のままになっているユヴェントスは2011年、イタリアでは初めてクラブ占有のスタジアムを完成させました。
自前のスタジアムを持っているかどうかというのはクラブの収益という点でかなり大きな問題です。
元々で言えばアメリカのMLBが始めたボールパーク化というのがその発祥だと言えるのですが、自前のスタジアムを作る事により、その収益を丸々手に入れるのはもちろん、商業施設を併設する事により、それらからも収益を得るというものですね。
使用料を払い、自分達のためだけではなく、その他の利用者と共有しているのでは自前のスタジアムがあるという事と比べるとかなりの差が出るというのは容易に想像できるかと思います。
サッカーの世界で言えばプレミアリーグやブンデスリーガがこの自前スタジアムで成功しているチームが多いですよね。
では何故セリエAで自前のスタジアムを持っているクラブが出てこないのか。
その大きな理由の一つにイタリアの歴史があると言われています。
特に問題があるのがローマ。
ローマという街は掘ったら遺跡が出てくると言われる位長い歴史があります。
ミラノなどもローマと同じく長い歴史を持った街であり、同じような問題が起きています。
なかなか新しく大きな建物を建てる事が難しいという事ですね。
国自体もそれほど大きくないため土地の確保も難しく、また建設費も高額なため競争力が落ちてしまっている現在は負のスパイラルでより一層難しくなっているのが現状です。
競争力が落ち切る前に自前のスタジアムを建設し、国際的な力を維持したユヴェントス1強のリーグとなってしまったのはある意味で当然と言えば当然の結果だったのかなと。
世界最強リーグと言われていたセリエAから20年。
あの頃の自分に20年後のセリエAはかなりしょぼくなってるぞと言ってもきっと信じないだろうな…( 一一)
Jリーグも自前のスタジアムを持っているチームは指で数えるほどしかないのが現状。
セリエAの失敗から学ぶ事はかなりあると思います。
セリエAの凋落と重なるようにイタリア代表も落ちてきている現状を考えると国内リーグの強さというのはその国の代表へと直結する問題なんですよね、ほんと(゚д゚)(。_。)ウン
それでは(・ω・)ノ
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