サッカーでの背番号話を色々。
そもそもサッカーの背番号自体がその歴史で言えばまだ100年も経っていないという話。
1920~30年代の頃に初めて導入された時はチームカラーが分かりづらくなると不評もあったものの、番号だけで選手が分かるという観客からの声が後押しになりそのまま定番化したという事らしいです。
最初の頃の背番号はGKから順に1~11を振り分けるといった単純なもので背番号にはポジション位の意味しかなかったようです。
その後、フォーメーションの複雑化などにより背番号=ポジションという意味があまり体をなさなくなっていったという背景があります。
まず最初にサッカーで10番を付けた選手は往々にしてそのチームのエースとして対戦相手から警戒される選手となります。
それ故に10番を背負う事はその選手にとってもリスクを背負う事になります。
10番を背負ってるのにこれだけの活躍かとつい最近までミランの本田等は散々非難を浴びてきました。
そんな10番ですがその歴史は実はそこまで古いものではありません。
10番ですが、元々は左ウィングや左のFW位の意味しかなかった、ただの番号でした。
しかし、上記の変遷が起きている最中に行われた58年のW杯。
若干17歳であったペレが大活躍してブラジルがW杯初優勝を勝ち取ります。
この時から10番=エースナンバーという話が生まれたと言われています。
ちなみにこの大会でのペレは元々控えでしたが期待をこめてスタメンナンバーを貰い、大会中にスタメンを勝ち取って大活躍をしたらしいです。
さらに言えばこの頃のサッカーというのは交代という概念が無かったのでスタメンでなければ試合に出れないという時代でした。
10番=エースナンバーと言われる理由はペレ。
これも神様と言われる所以の一つと言っても間違いないでしょう。
それぞれのチームにおいての背番号としての意味も色々あります。
有名なところで言えばマンチェスターユナイテッドにおける7番。
これに関してはエリック・カントナ、ベッカム、ロナウドとチームの顔である選手が長らく付けてきたことによりエースナンバーとして定着したという背景があります。
これにより7番という背番号に関しては人気というか重みが出た番号の一つと言っても間違いないでしょう。
ロナウド以降はオーウェンまではエースナンバー的な重さもありましたが最近はあんまり関係なくなってきてるなと少し寂しさもあります。
同じくオランダにおける14番もクライフが付けていた事によりオランダ国内では人気の番号のようですね。
日本だと旧清水商業、現在の清水桜が丘高校では長らく8番がエースナンバーとして定着してますね。
これは現川崎フロンターレ監督である風間八宏が付けてたからとか元Jリーガーの山田隆裕等が付けていて伝統になってますよね。
ちなみにクラブチーム等で永久欠番として使わなくなっている番号として有名なものもいくつかあります。
先のクライフの影響でアヤックスでは14番が永久欠番になっていますし、ナポリではマラドーナ、ブレシアではR.バッジョの付けていた10番が永久欠番になっています。
他にもミランでのマルディーニの3番とバレージの6番等が選手を称える形で欠番になっています。
サッカーでは結構永久欠番って少ないイメージですが他には現役中に死去された場合などに欠番にしたりというのがちょいちょいありますね。
ちなみに日本で有名な所ではマリノスが松田直樹を称えて3番を永久欠番にしてますね。
最後にサポーターナンバーとしての12番。
これは単純にサポーター=イレブンに次ぐ12番目の選手という事で言われるようになった番号ですね。
国際大会などでは番号の規定等があり普通に使われますが、クラブチームレベルだとサポーター番号として欠番にしているチームは結構あります。
ちなみにサガン鳥栖ではチームの誘致、再生に尽力した坂田道孝氏の命日1月7日にちなんで17を欠番としてサポーターナンバーとして定着し12番は普通に使われていたりします。
サッカーにおける背番号はそれに付随した選手とクラブの歴史ともいえる物で、チームや背景なども一緒に見て行くとよりサッカーも面白く感じられるのではないでしょうか?
それでは(・ω・)ノ
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