Translate

2016年11月15日火曜日

2016年のグランパスを振り返る その4 まとめ

Jリーグも終わり、天皇杯もすでに敗退しているので年末までにはまだ時間がありますが個人的な2016年のグランパスの総括、最終まとめです

その1から3はこちら↓
2016年のグランパスを振り返る その1 開幕前 監督・人事編

2016年のグランパスを振り返る その2 開幕前~前半戦編

2016年のグランパスを振り返る その3 後半戦編


今日、現在までの間にジュロヴスキー監督やトゥーリオを含め、小川や安田、明神等、多くの選手の退団が決まりましたね。

ベテランを排し、中堅から若手を中心としたチームに変化していこうという事なんでしょうかね?

しかしながら、現状で次期監督も未定な中、選手の退団だけが決まっていく状況は非常に怖いのですが…。

J2降格が決まり、主力選手の幾人かも他のチームから声が掛けられているであろうこの状況下において、緊急事態の最中に監督になってくれたジュロヴスキーを切り、功労者である選手たち、特にジュロヴスキー同様に緊急で入団させたトゥーリオを二年連続で退団させるという状況は選手としては不快感しか持たないのではないでしょうか?

チームの内外において今の所のグランパスの人事関係は本当に最悪だと個人的には思っています。

今季を振り返って自分が思うグランパスの良くなかった所は2点。

一つ目はチームを引っ張る個がいなかった事。

古い話で言えば、鹿島のジーコ、ジュビロのドゥンガ、名古屋のピクシー。
最近で言えば広島の青山や佐藤、浦和の阿部や槙野等、クラブの顔として、そのクラブを引っ張っていく様な強い存在がグランパスには皆無だったのかなと。

ベテランで言えば楢崎や小川などがその役割を出来れば良かったのでしょうが、そういうキャラクターではなかったというのは長年チームにいるから分かっていたはず。

ここ数年、強かったグランパスにおいてその役割を果たしていたのは間違いなくトゥーリオだったなと。

トゥーリオがいなかった期間と戻ってきてからの期間、チームとしての成熟度や状況も違うかもしれませんが戻ってきてからの方が確実に強かったなと。

そしてまたそのキャラクターを排してしまうという事は、来季はチームとしての核が無くなる事を意味するわけで…。

強烈な個性が無くても、すがれる物があればまた違うのかもしれないですが、グランパスにはそういう物が無いという事実、それが二つ目の問題点。

問題点、二つ目はチームとしてのスタイルの問題。

最終節の湘南戦を観ていて実感したのはスタイルの大切さという事。

湘南は全員が走り、攻め、守るというここ数年のスタイルが試合を通じて発揮されていたと思いました。

対してグランパスはどうだったか?

永井やシモビッチ頼りのサッカーが悪いとは言いませんがその場しのぎのサッカーだったという印象はぬぐえませんね。

Jリーグオリジナル10と言われるチームの中で降格を経験していないチームは現在鹿島とマリノスだけになりました。

その2チームとその他のチームで何が違うかと問われるとスタイルの有無なのかなと、自分は考えます。

鹿島はジーコが残したジーコイズムと呼ばれる、ブラジルサッカーの流れが、マリノスはJFL時代から続く、しっかり守ってカウンターという長年つみ重ねてきたスタイルがあります。

このスタイルの有無はチームとしてどのような監督、選手を獲得するのか、ユースやジュニアユースに至るまで、どのように育成していくのかという基本方針に関わってきます。

基本方針が決まっているチームは選択肢も限られてしまうかもしれませんが、長期的にチームを作り上げれるかなと。

世界的な話で言えば、究極はバルセロナがこれに当てはまりますね。

翻ってグランパスには確固たるスタイルというのが存在しないと思います。

グランパスってどんなサッカーするの?と問われたら、今シーズンは永井とシモビッチを中心としたカウンターかなと答えるでしょう。

しかし、これが数年前なら?

変化する事が悪い事だとは思いませんし、固執する事はダメだとも思いますが、基本方針としてのスタイル、クラブとしての追い求める形というのが無いなと。

今回、最終節でその事を湘南にしみじみと実感させられましたね、自分は。

正直、来期の昇格なんて本当に夢物語だと思っています。

先日も書いた様に、J2からJ1に上がる事は本当に大変な事です。

これだけ選手が抜けて、監督も変わるチームが1年で再び昇格するのは本当に奇跡でしかないと思います。

ではどうするか?

個人的には3年計画位でJ2から昇格、J1で上位争いが出来るチーム作りをしてもらいたいかなと。

懐古と言われるかもしれませんが、ベンゲル時代を懐かしみ、デュリックスなんかも次期監督候補として名前が挙がっているみたいですが、それでベンゲルのアーセナルの様に若手育成からのサイクルを持ったチームを作れるならいいかなと。

本当にベンゲルのアーセナルの様なチームを作りたいというなら本気でそれをやって欲しいかなと、今回の降格を期に作っていってほしいなと思います。

しかしながら、現状、下手したらJ3に降格する可能性もあると正直思っています、マジで…。

J2に降格してずっと上がれないジェフ千葉。

現状のグランパスはあの姿を後追いする姿しか想像できないんですよね…。

とりあえず、来期の監督がどんな人になるのか、どんな選手達で挑むのか、色々と想像していきたいなと思います。




なにはともあれ、2016年、グランパスに関わった多くの人たちにお疲れ様でしたとその言葉を贈りたいと思います。

それでは(・ω・)ノ

0 件のコメント:

コメントを投稿