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2017年7月12日水曜日

Jリーグの秋春制について考える2 デメリット編

前回に引き続き今回もJリーグの秋春制について考えるです(・ω・)ノ

ちなみに前回はこちら↓
Jリーグの秋春制について考える1 メリット編

前回はメリットをあげてきましたが今回は反対にデメリットです。

主なデメリットとしてあげられるのは以下の4点。

・雪に対する対処

・興業としての問題

・外国人選手の獲得の高額化

・新卒選手への対応

・本当にW杯等で有利になるのか?

以上の5点がよく言われるデメリットではないかなと。

という事でこの5点について書いていきたいと思います。


まず最初に雪の問題です。

これは最大にして最も分りやすいデメリットではないでしょうか?

東北地方や北陸地方、北海道などの地域とその他の地域で降雪量の差が非常に顕著な日本。

降雪量が多い地域で冬開催をしようとすればグラウンドの雪の撤去はもちろん、屋根の設置や更には練習場ですら確保が難しくなります。

これらのチームに掛かる費用は誰が払うのかと言われたらもちろんそれぞれのチームが払うことになります。

更に降雪により試合が中止になった場合は更に余分な費用が掛かりますよね。

特にスタジアムに関する問題は各チームだけの問題でなく、所属する自治体の問題となり、クラブだけで解決出来る問題でなく、時間的にも長期的に掛かってしまうので解決は簡単ではありません。

ちなみに過去に数試合、Jリーグでも試合が中止になっています。

2013年の松本ー東京V戦ではGW間近での降雪により中止になりましたが、この時は4センチ位の降雪で中止になってしまいました。

これは降雪量の問題だけでなく、GW前という事で雪を想像していない観客の安全や交通機関の乱れなども考慮した結果です。

更に2014年12月6日の新潟 - 柏戦は最終節での中止となり、更に9日にJリーグアウォーズが開催予定になっていたため、急遽8日にカシマスタジアムでの開催が決まり、観客数は悲惨なものになってしまいました。

現行の制度ですら降雪で中止という問題が出ているのにその可能性が更に上がるこの問題は秋春制の最大のデメリットと言っても過言ではないでしょう。


続いて興業の問題。

これは先にあげた降雪の問題にもつながる問題です。

冬開催では観客動員数が見込めにくいというデメリットは正直かなり大きいものとなります。

更に言えば、Jリーグの観客動員数が多い時期は夏休み等が被ってくる夏開催の頃が平均動員数も多くなっているという事。

動員数が減るのに出費が増えるというのは地域間での格差につながってしまいますよね(´・ω・`)


秋春制は選手獲得にも影響を与えます。

先日のメリットで大物獲得に有利と書きましたが、Jリーグで活躍するメインの外国人はブラジル人と韓国人。

そして韓国とブラジルのリーグは春秋制を導入しています。

シーズン途中での移籍には必ず移籍金が発生するものなので費用が多く掛かるのは間違いありません。

特にブラジル人に関しては世界中のクラブに輸出しているだけにそこに掛かる費用が上がる事はクラブの財政を圧迫しやすいというのは目に見えますし、逆に言えばブラジル人が欧州に行くのに今まで問題が起きてなかったのだから日本も大丈夫だろうという話が出てきます。


更に新卒選手の問題です。

日本は欧州と異なり社会全体として春スタートの文化です。

仮に高校や大学を卒業した選手たちがチームに加入した時はシーズン終盤。

チームが成熟している中に獲得された選手が試合に出れるかと言われたらそれは難しいでしょう。

結果として新卒選手たちはプロ選手になったとしても約半年間は試合に出る可能性は低くなってしまいます。

これは育成面で見ても大きなデメリットと言えるでしょう。

選手の欧州への移籍を有利にするという面を見つつ根幹である若手の育成へのデメリットは見逃せないものだと思います。


最後に国際大会で有利になるのかという事。

予選はともかく、本大会ではシーズンを戦いきった選手達がベストのパフォーマンスを発揮できているかと毎回言われますよね。

クラブと代表で成熟度が違うという点を考慮してもシーズン中よりパフォーマンスが上がっている選手はあまりいません。

それを考えると本大会においてはもしかしたら春秋制の方が有利と言えるかもしれませんね。


以上5点のデメリットについて書いてみました。

メリット、デメリットと書いてきましたがあくまでこれは自分の視点メインで正直書いていますので異論は多々あると思います。

これらを踏まえて個人的な意見を次は書いていきたいかなと思います。



それでは(・ω・)ノ

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