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2017年7月13日木曜日

Jリーグの秋春制について考える3 個人的な意見とまとめ

予想以上に反響というか、読んでくれてる人が多かったJリーグの秋春制についてのお話も今回が最後となります(・ω・)ノ

前回、前々回はこちらから↓
Jリーグの秋春制について考える1 メリット編
Jリーグの秋春制について考える2 デメリット編

今回はあくまでも個人的な意見を書きたいと思います。

まあ前回までも主観が思いっきり入っていますので変わらないといえば変わらないんですけどね(;^ω^)

最初に書いてしまいますが、個人的には秋春制への移行に自分は反対です。

理由としては以下の通り。

・冬開催が厳しい地域があるため

・選手育成という面において不利な点が大きいため

・サッカーという競技のすそ野を広げると考えた時に不利な点が多いと感じるため

以上の3点が主な理由として個人的に反対です。


まず冬開催が厳しい地域について。

これは開催時期移行について最大の問題ですよね。

興業面も施設面も練習などの環境面においても北海道や東北、北陸地方はかなり厳しいものになってしまいます。

特にスタジアム等の施設の問題。

Jリーグにおいて自前のスタジアムを持っているチームはガンバやアントラーズ、レイソル、ジュビロ位なものでその他のチームはそれぞれの自治体保有のスタジアムを使っています。

その事により、Jリーグで規制があるから、冬開催になるからという理由だけで簡単に屋根を付けたり施設を改善したりというのは行う事が出来ません。

行政を巻き込んで~、地域活性化のため~などと声を上げた所でそれ以上にまずやらなければいけない事がそれぞれの地域にあるであろうと。

以前にも秋田ブラウブリッツのJ2ライセンスの問題を書きましたが、J3からJ2に上がるための改善だけでも厳しいのにそれに加えて更に資金が必要になる事を推進させるというのはあまりにも他人事として降雪地域を無視しているかなと思います。

また、試合環境だけでなく、練習環境としても降雪地域に関しては厳しいものがあります。

週に1回、多くて2回行われる試合と違い、毎日のように行われる練習する場所への降雪の影響というのを想像していただければいいでしょう。

施設への投資以外にも人件費等が今以上に掛かってくる事は容易に想像できますよね。

それらまで考慮してクラブ運営をしなければいけないという意見はもちろん分りますが、今までのシステムを変えると上から発信するならばこれまでそのシステムでやっていたクラブへのフォローももちろんしなければいけないと。

それが出来ないならばシーズン以降は簡単には言っていけないと思います。


続いて選手育成の面について。

サッカー界のメインストリームである欧州への移籍や逆に大物を獲得しようと考えるならばやはり秋春制が好ましいと思います。

能力のある個人がより伸びていくためにはより上のステージへ移籍する事が大切だと思いますし、その様な環境が作れる様にしたいという事は分ります。

しかし、多くの日本人選手はJリーグでプレーをします。

まずは主幹となる日本人選手がちゃんとプレー出来る環境が必須であり、そのためにはより良い練習環境、試合に出れる環境が必要かなと。

昨年のリオオリンピック代表等で活躍した選手はJ1で控えとしている選手よりもJ2で主力として活躍している選手の方が活躍出来ていたかなと。

今現在J3まで出来たJリーグ。

日本人トップクラスの選手が活躍するJ1と違い、若手が試合に出るチャンスは昔より確実に広がっています。

しかし、秋春制に移行した時を考えるとシーズン途中から新卒選手がチームに加入する事になり、約半年の間は出場機会に恵まれないという事が起きやすくなるのではないでしょうか?

若手時代の半年という期間は中堅、ベテランとなってからの半年と選手としての重みは本当に違うと思います。

特にJ1に比べてJ2、J3は資金力等の問題もあり若手選手の出場機会も多く、そのステップアップクラブとして選ばれる面もあります。

そこのメリット部分を消してしまう事はJリーグ全体のレベルダウンに繋がっていくのではないでしょうか?

良くも悪くも降雪地域のクラブはJ2、J3に集中しています。

選手の移籍金や出場機会を求める若手のレンタルによりクラブを強化している部分もあるクラブもある中でそのメリット部分を減らしてはいけないと思っています。


最後にサッカーのすそ野を広げるという観点から。

今現在、Jクラブが無い都道府県がどこか知っているでしょうか?

青森、福井、滋賀、三重、奈良、和歌山、島根、高知、宮崎ですね。

実は降雪地方と言われている地域にはJクラブが多く作られているというのがこれで分ります。

更に言えば、青森はJ3加入まであと一歩の所までヴァンラーレ八戸というクラブが来ています。

観客動員数やスタジアム施設の問題もあり、J3にはまだ上がれていませんが、八戸は本当にあと一歩の所まで来ています。

降雪地方と言われる地域のクラブはJリーグを目指して本当に頑張っています。

人口的にも、交通機関や施設的な面でも不利な事を多く抱えている地域と都市部のクラブが同じ土俵に上がるためだけでも大変なのに、これまで頑張ってきてあと少しの所まで来ています。

Jリーグに加入するための最低条件として下部組織を持つ必要性等があります。

という事は現在、東北地方にはほぼ全ての県において、八戸が昇格する事があれば全ての地域においてJ加盟の下部組織が出来上がることになります。

これは本当に凄い事だと思います。

サッカーのすそ野を広げるという事はJリーグだけでなく、日本全体のサッカーに関連してくる事です。

その最前線ですそ野を広げてくれているクラブを潰してしまうような事にならないようにしてほしい、そういう願いが自分にはあります。


以上3点から自分の意見を書いてみました。

もちろん、夏開催での選手への影響や代表戦、ACL参加での強豪クラブが受ける不利益など考えなければいけない事も多々あると思います。

しかし、それ以上の恩恵が今現在のシーズン制で受けられているのではないでしょうか?

Jリーグが出来てから20数年、日本のサッカーレベルは目に見えて上がってきたと思いますが世界ではまだまだというのが世間的な評価なんだと思います。

更に上を目指す事を考えた時にどういうアプローチをするかというの考えの一つがこのシーズン制の変更だと思います。

より精鋭特化したグループを作りたいのが秋春制だと自分は考えています。

しかし、自分はまだそこまで来ていないのかなと。

代表戦などを見て日本のレベルはまだまだだといわれると自分はそんな事はないと断言したいと思います。

98年に初めてW杯に出場した時は3連敗した日本代表。

当時を考えれば世界でもまだまだという評価が下されるかもしれませんが、今現在の日本代表はW杯は出場して当たり前だと思われています。

たった20年でより歴史を持った国々をごぼう抜きしてきたという考え方をしても良いではないでしょうか?

もう一歩突き抜けるために制度を変える必要性というのも分りますが、その前に急速に成長した土台を今一度しっかりと整備し、固めるのが先なのではないかなと。

3回に渡りシーズン移行についての事を書いてきましたが、いつもの適当なブログと違い妙に読まれていました、これw

あくまでサッカー好きのおっさんが書いた個人的な意見なので賛否両論あると思いますし、Jリーグの上層部の人がより色々考えているであろうという事は重々承知してます。

自分は今現在のシーズン移行については反対です。

しかし、将来的にはありかなと思えるかもしれません。

でもやっぱりまだ早いかなと。

これで今回のシリーズは終了とさせていただきたいと思います。



それでは(・ω・)ノ

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