現在J3を無敗で首位を走るブラウブリッツ秋田がJ2のクラブライセンス申請を断念すると発表されましたね(´・ω・`)
たとえ優勝してもJ2に上がる事が出来ないという事は本当に残念で仕方ないのですが、それがJリーグの決まり事なので仕方ないのかなと。
こうやって書いてしまうとこのクラブライセンス制度というものが結構悪い制度のように見られてしまうかもしれませんが、個人的にそこは否定したいなと。
という事で今回はクラブライセンス制度について書いてみたいとおもいます。
まず最初にクラブライセンスとは何なのかという事。
簡単に言えばしっかりとしたクラブ運営が出来ているかという指標ですね。
「競技」、「施設」、「組織運営・人事体制」、「財務」、「法務」の5つの点からクラブを審査し段階的にJ3、J2、J1とライセンスが分けられています。
まずは競技について。
これは下部組織を所持しているかどうかという事ですね。
選手の育成はもちろんの事、サッカーの普及という面も考慮されています。
いわゆる「すそ野を広げる」という事ですね。
次に施設。
スタジアムの収容人数やそれに見合ったトイレなどの施設の問題、練習環境の確保等様々な問題があります。
続いて組織運営・人事体制。
Jリーグの指定された資格を持つスタッフがちゃんといるかどうかという事ですね。
続いて法務。
同じ協議会に出場している他クラブの経営等への関与を行わい事というのがあります。
ようは八百長等が起きないように自チームと関与するチームと同じカテゴリーで戦わないようにするという事ですね。
最後に財務。
3年連続で赤字経営をしない等、厳しいルールが設けられています。
簡単に書いていきましたが、これらの基準を段階的にクリア出来ているかという事がライセンス発行の判断基準となります。
上のランクのライセンス発行で問題になるのは大体施設の問題ですね。
J1では収容人数が15,000人、J2では10,000人以上と規定で決まっており、またそれに付随してトイレ、屋根の問題等が出てきます。
ちなみに今回のブラウブリッツ秋田もこの施設面で引っかかったみたいですね。
では何故このような厳しい規定が課されているのか?
それはひとえにクラブの消滅を防ぐという事が第一の目的です。
Jリーグでは過去に横浜フリューゲルスが消滅した事がありました。
海外で言えばセリエAのナポリやフィオレンティーナ、パルマ等が消滅した事がありますね。
これらのクラブに共通するのは財政難による消滅だという事です。
そのような出来事を防ぐために身の丈にあったクラブ経営をしていると内外に渡って証明しないとJリーグに所属出来ないルール、それがJリーグのクラブライセンス制です。
ちなみにこの制度の元になっているのはドイツのサッカー協会のシステムです。
ドイツもかなり厳しい審査をおこなっており、過去には現在香川が所属するドルトムントも財政難で降格のペナルティーを受けてたりしてます。
クラブの消滅というのは所属する選手、職員はもちろん、サポーターや本拠地を置く地域にまで影響が及びます。
クラブの規模が大きくなればなるほどその影響は大きくなっていきます。
それを未然に防ぐためにこのようなライセンス制度が施行されて現在に至ります。
今回、ブラウブリッツ秋田はJ2ライセンス発行を諦めましたが行政を巻き込んで2019年に昇格するという目標を定め、それに向かい動いていくと発表されました。
来期以降、昇格のチャンスが再び巡ってくるかは分りませんがそれ以上に安定したクラブ運営をし、地域とともにサッカーが盛り上がる事の方が昇格する事より大切な事ですよね。
J3からの下剋上物語、こんなにも面白そうな体験が出来るブラウブリッツ秋田のサポーターが少し羨ましくも感じる今日この頃です。
それでは(・ω・)ノ
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