霊長類最強女子敗れる…。
こんな事が起きるなんてあまり想像出来なかった。
でも世界の頂点、勝負の世界というのはやはり簡単ではなかったという事ですかね。
それでは昨日から今日に行われた3階級について振り返ってみたいなと思います。
行われたのは53kg、63kg、75kgの3階級。
まずは75kg級から。
出場選手は渡利璃穏さん。
こちらの選手は元々63kg級のアジアチャンピオン。
昨年行われた全日本選手権で今回の63kg代表である川井さんに敗れて世界選手権に出られず、その世界選手権で75kg以外のリオ五輪代表選手が内定した事を受けて2階級、12kg増量を決意。
その後、12月に行われた全日本選手権で最低体重ギリギリで出場し優勝。
今年3月に行われたリオ五輪アジア予選に出場し、唯一日本が取り逃してた75kg級の代表権を得て出場したという異例の選手。
ここら辺は日本の女子レスリング界がどれだけすごいかという事を表していますね。
予選から出場となりましたがブラジル代表に1ポイント差で敗退してしまいました。
体格的に一回り小さく感じましたが非常に健闘していました。
続いて53kg級。
こちらはご存知霊長類最強女子吉田沙保里さん。
様々な記録を引っ提げ、先日金メダルを取り、4連覇を達成した伊調馨も吉田沙保里に勝てないから階級を変えたというまさに最強女子。
準決勝まで相手に1ポイントも与えない正に盤石の試合展開で勝ち進んだ吉田が迎えた決勝戦。
伊調馨と同じく相手も研究しているのかなかなか攻めさせてくれない。
相手が消極的とみなされ1ポイントを先制し第2ピリオドへ。
首投げに行った所で逆にバックをとられて1-2と逆転される。
さらにその後相手に追加点を取られて1-4と更にリードを広げられてそのまま試合終了。
試合終了直後、マットに突っ伏したまま泣く吉田沙保里の姿に何とも言えない物がありました。
最後に75kg級。
出場選手は川井梨紗子。
上にも書いた通り、渡利に勝って代表権を得てきた経緯を持つ選手ですが、2年前はは58kg級の選手。
こちらは伊調馨と同階級だった事で2階級上げたという経緯があります。
本当に恐るべし、日本女子レスリング界…。
増量で階級を上げた体格の不利を感じさせることなく危なげなく決勝戦へと勝ち進む川井。
迎えた決勝戦は直前に吉田沙保里が負けているという最悪の空気の中行われました。
そんな不穏な空気の中、体格の不利もものともせず攻めて攻めての3-0で見事勝利。
今回の決勝戦では唯一の圧勝での金メダルとなりました。
試合後、スキンヘッドでお馴染みに栄監督を2度投げ飛ばすパフォーマンス。
これが見たかったとしみじみ思いました。
終わってみれば全6階級中5階級でメダル、内4階級で金メダルというもの凄い結果だったんですが、吉田沙保里の涙が寂しく思ってしまいます。
泣かないで笑っていて欲しいですよね、吉田沙保里には。
女子レスリングの皆さま本当にお疲れさまでした。
残り僅かとなりましたがガンバレ日本(`・ω・´)
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