今日、ブックオフをちょろっとのぞいた時に久しぶりに見かけたジパング少年。
自分の周りに知ってる人が少なくて悲しいんですが自分はこのマンガが好きなんですよね。
初めて読んだのは10歳とかそれ位の頃だと思うのですが、兄貴の友達の家に置いてあった単行本を何冊か読んだくらい。
しかも1巻からではなく5巻とか6巻とかすごい中途半端な所を読んだのが最初の出会いw
だからストーリーも何も分からん中途半端な状態だったんですが、インカ帝国とか小学生当時の自分はすごい楽しく読んだ記憶があります。
その後、続きも最初も読むこと無く数年を経た後にマンガ喫茶で再び出会ってちゃんと読んで更に好きになった思い出深いマンガです。
調べたところによるとスピリッツで連載されていたこのマンガは80年代末から90年代頭の頃までの連載だったと。
この時代背景と言うのもマンガの中の結構重要な要素の一つとなっていました。
世は正にバブル期、管理教育の厳しい学校を舞台に物語は始まります。
学校に管理されることを嫌った主人公の柴田ハルは校則を破ったり、校則反対運動を起こしたり、文化祭ジャックをしてみたりと学園ドラマ風に物語が進んでいきます。
様々な出来事を他人任せにするのではなく、自ら動いて辿り着いた答えが世の中はそんな簡単には変わらないという事を知り、学校を退学します。
そしてここから物語が大きく変化します。
学校を退学した柴田ハルは、自分の理想の学校を創るべく南米のペルーに渡り、ガリンペイロという金を掘る人になるという、一攫千金を目指すというとんでもない変化を遂げます。
そしてそこから更に幻の黄金郷ビトコスを探す冒険物語へと変遷を遂げていきます。
この変化に関しては十分な前フリもあるので読んでみれば分かるのですが、文章だけだと本当にぶっ飛んでますねw
ただ、物語の軸はずっとぶれる事はなかったと思います。
物語の最初は内側から、後半は外側から日本を見ながら進んでいきます。
時代背景もあるので初期の学校の様子とかは今の人には分かりづらい部分ではあると思うのですが、イジメの問題やマスコミや集団の怖さ、内から見た日本と外から見た日本の違いなど、今読んでも十分に伝わる物がある作品だと思います。
良い意味で日本という国の良い部分と悪い部分を色々と描いた社会派マンガだと思います。
与えられた自由=フリーより勝ち取って得た自由=リバティの方が価値があるなんて名言もたくさんあって本当にお勧めです(・ω・)ノ
作者のいわしげ孝先生が亡くなってしまった事が本当に寂しいです。
それでは(・ω・)ノ
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