新海誠監督作品「君の名は」が本日から公開。
その公開記念として昨日の深夜に言の葉の庭がテレビで放送されていました、in愛知。
作品のあらすじをざっくり書いてみる。
靴職人を目指す高校生のタカオ。
ある雨の日に授業をサボって庭園で靴のデザインを考えていると朝からビールを飲んでいるユキノという女性に出会う。
雨の日だけのタカオとユキノとの交流が始まり物語は進んでいく。
とこんな感じでしょうか?
新海監督の作品がまさか地上波でやってるとはとまずはビックリw
今までやってるの観た事なかったですからね、地上波で。
そんな感じで見始めた深夜2時過ぎ。
上映時間は調べてみたら46分とショートムービー。
なので通常の映画枠では絶対やらないであろうこの作品が見れたのは本当にラッキーでした。
感想としてはとても透明感のある綺麗で切ない話だったなぁと。
ここから先はネタバレも含めての感想。
まずはユキノが初めてあった時に詠んだ
「なるかみの すこしとよみて さしくもり あめもふらぬか きみをとどめむ」
万葉集に出てきた柿本人麻呂の和歌らしいですね。
意味としては
「雷の音がかすかに響いて空も曇って雨が降ってくれればあなたの帰りを引き留めれるのに」
という意味らしい。
10数年ぶりに和歌の意味なんて調べましたw
約束もしない、雨の日の午前中という日常の中でも限られた時だけで出会う様になる2人。
その限定された時間の中だけで2人の間にある生活や、立場、日常の差異みたいな物が無くなる感じなんでしょうか。
特にタカオは自分より年上の謎めいた女性に心惹かれていきます。。
それが雨の日以外の部分を知った時、それが壊れてしまう所がとても切なかった。
この物語の中で靴というのはとても重要で、タカオにとっては自分の道であり、ユキノにとってはある意味では道しるべの様なものなのでしょうか?
自分の歩く道が分らなくなったと語るように、その道を年下であるタカオの靴が歩ませてくれる象徴の様な感じなのかなと思いました。
最終的には離れ離れになる2人ですが、まだ見ぬ先の道が分からなくなっている所が他の作品には無い感じなのかなと
。
それぞれの将来がどうなるか、自分自身も、他の誰にも分らないけれど、歩んでいこうという決意みたいな物を完成した靴から自分は感じました。
通常の映画に比べて半分くらいの長さの作品で、セリフなども多くないですが、情報が少ない分逆に見ている人に色々と考えさせ訴える作品だなと。
ちなみに先述の和歌に対して後に
「なるかみの すこしとよみて ふらずとも わはとどまらん いもしとどめば」
と後に返すタカオ。
これの意味は読んでもなんとなく分かるかなと(;^ω^)
新作の「君の名は」期待したいですね。
それでは(・ω・)ノ
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