ネリのリミットオーバーから日が経たない内にまさか日本人チャンピオンでこうなってしまうとは…。
WBCフライ級チャンピオンであった比嘉大吾さんがまさかのリミットオーバーでチャンピオンはく奪となり、なんとか試合は出来たもののTKO負けというなんとも言えない結末を迎えてしまいました。
思えば自身がチャンピオンに付いた試合は相手のリミットオーバーで勝てばチャンピオンという今回の逆の立場での試合でした。
チャンピオンになってから5ヶ月、4ヶ月、2ヶ月と試合間隔がどんどん短くなってきている事は色々と言われていました。
今思えば試合ごとの減量苦がその背景にあったのかもしれません。
ボクシングでは選手の身体を守るために厳格な体重での階級分けがなされています。
しかし身体が大きな選手が1つでも下の階級で試合を行おうとします。
なぜなのか?
それは計量から試合までの少しの期間でのリカバリーがその大きな理由となります。
減量とはその名の通り体重を落として身体を作り仕上げていく事。
変な話ですが体調が万全な状態でボクシングを出来る人が基本的にいないという話です。
計量終了後から試合までのわずかな間に身体の大きな選手ほどエネルギーを蓄える事が出来ます。
その差の分だけ有利になるので選手達はより下の階級で試合をという考えになります。
比嘉さんですが、普段の体重は試合の時より10キロほど多いそうです。
10キロって身近な所で言うならお米位ですよ?
それ位の体重を落とす事自体がまず想像を絶する事なのですが、それを2ヶ月で行うというのはもはや恐怖を感じてしまいます。
では何故そのような期間で試合を行ったのか?
これは体重を落とすのがキツイのであえて試合間隔を短くする事により体重を増やさないようにしていたのではないかなと自分は思っています。
こういうのはたまにある事なのですのでそれ自体はやりようだと思います。
しかし、今回はそれがギリギリでダメになってしまったのかなと。
試合間隔を短くしての減量というのは諸刃の剣で元々が削っていたものを更に削るというのは通常の減量よりも体重を落としにくくなります。
前日計量で失敗した時に具志堅会長が言っていたように本当に限界で落ちなかったのかなと…。
今回の試合に関しては当日軽量でなんとか比嘉がリミット内に体重を落とすことが出来たので比嘉には処分、相手の選手には通常通りのタイトル戦になりました。
比嘉にとっては勝っても負けても色々と後味の悪い試合。
ギリギリまで減量を続けた比嘉は9回TKO負けとなってしまいました。
相手も強かったですが、やはり動きが悪かったなと…。
当日軽量でなんとかリミットに達していた分、処分は軽くなるかとは思うのですが、先日のネリの件から日が浅いだけに今回の処分はそれなりのものになってしまうかなと…。
しかし20代前半という若さもあるだけに比嘉の復帰には期待したいところです。
復帰明けは階級をどうするのか、そこらへんも注目どころですよね。
減量がキツイと言われていたフライ級ですが、その中でも比嘉は大きい方ではないですから。
それはもう骨格とか生まれつきの問題もあるのでかなり難しい問題です。
骨太で背の低い選手はそれだけで減量とか体格差とかきつくなりますからね。
そういうのもあってフライ級で頑張ってたんだろうし…(´・ω・`)
処分がどうなるか、復帰がいつになるか、今の所は不明ですが期待したいと思います。
具志堅会長も今回の件でテレビから姿を消すかもなぁ…( 一一)
それでは(・ω・)ノ
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