前回までの記事はこちら↓
色んな国のサッカースタイルを考える件 その1 サッカー王国ブラジルについて考える
色んな国のサッカースタイルを考える件 その2 ゲルマン魂ドイツについて考える
第3回はイタリアです(・ω・)ノ
どうせならロシアW杯に出るチームとか思ったけど、自分が好きなチームなので出ないけど書いちゃいます(`・ω・´)
イタリアのサッカーと言えばまず思い浮かぶのがカテナチオという言葉だと思います。
これはかんぬきという意味でお城などの門を閉めた際に固定する木、鍵の事ですね。
よりしっかりと固めるという意味で考えてもらえればよいかなと。
これがサッカーでどの様な意味を持つのか。
自軍のゴールを門と考えて、その前をしっかりと鍵を閉めるという事ですね。
イタリア代表のサッカーの基本はその固い守りにあります。
時に「1-0の美学」とも言われる固い守りが伝統としてイタリアのサッカーを支えています。
ではその堅い守りはどの様にしてなされているのか。
ドイツ代表の様なフィジカルの高さが無いイタリア代表ですが、その守りの評価は世界トップクラスになっています。
その背景には常に優れた戦術があります。
イタリア代表というのはその選手はもちろん、戦術を考える監督によってもたらされている面も非常に大きなものとなっています。
有名な監督で言えばまずゾーンプレスを考えた近代サッカーの始祖の様な存在であるアリゴ・サッキ。
1980年代後半、マラドーナという強力な個に対して中盤で如何に相手を自由にさせないようにするかと考えて前線から最後尾までをコンパクトにし、スペースを潰す事により簡単にボールを保持させないようにしました。
レジスタのシステムを作ったアンチェロッティなども有名ですね。
4-3-1-2というフォーメーションを使い、よりプレスが厳しくなる前目のポジションからもう1つ後ろのポジションにパサーを配置し、そこからゲームを組み立てるシステムですね。
またスパレッティの0トップシステムなんかも面白かったですよね。
強力なFWを用いることなく、細かいパス回しから中盤から前線へ飛び出す事により、フリーな状況を生み出しながら攻め上がるシステムはバルセロナの最強時代に大きな影響を与えたと思います。
最近で言えばコンテなんかは可変式のシステムを使い、ユヴェントスで無敗優勝を含む3連覇を果たしましたね。
他にも名将と呼ばれる監督を数多く生み出しているのがイタリアという国ですが、その基本にはいつもカテナチオという負けないサッカーが根底にあります。
点を取られないサッカーをするイタリアですが、攻撃面で言えば正直パッとしないのが最近の印象です。
しかし、90年代から00年代までのイタリアは本当に強かった。
その要になっていたのがファンタジスタと呼ばれるプレーヤーの存在です。
ロベルト・バッジョに始まり、デルピエロ、トッティなど圧倒的なサッカー技術とセンスを持った選手がイタリアにはいました。
彼らファンタジスタと呼ばれる選手を中心に少数でカウンターを行い点を取って後は守り切る。
そのシンプル故に芸術的な強さというのがイタリア代表のスタイルと言って間違いないでしょう。
個人的には98年のチリ戦、自陣ゴール前からのロングボールをワンタッチでビエリにパスし、ゴールを決めたシーンは正にイタリアらしさ爆発だと思います。
動画を見つけたので置いておきます↓
近年、このファンタジスタと呼ばれる選手たちが世界的にも壊滅状態となってしまいました。
その根源を辿るとそこには凄まじい個を封じ込めるために生まれたイタリア生まれの戦術があるというのはある意味で悲劇的だなと思います。
イタリア代表というのは個人個人に目を向けると実はそこまですごくないですよね。
上にあげたファンタジスタと呼ばれた選手達、レジスタと呼ばれ長短のパスでチームを操ったピルロ、ゾーンプレスの体現者のバレージや長らく世界屈指のDFであったマルディーニ、GKのブッフォンなどが有名ですが、それに次ぐ選手と言われると一気に知名度などが下がってしまいます。
高度な戦術と一握りの天才に支えられたカウンターサッカーで世界に君臨したイタリアは今低迷期に入っています。
簡単に言ってしまえば守れるけど点が取れない、それが今のイタリアです。
再び世界のトップになるためのファンタジスタ、現れないかなぁ…。
強豪と呼ばれるものの実は弱者のイタリア代表のガラスの様なイメージが自分は大好きなんですw
ちなみにイタリア代表の愛称はアズーリ。
これはユニフォームカラーそのままに青という意味ですね。
天才が率いるイタリア代表の復活、ほんと期待してます(`・ω・´)
それでは(・ω・)ノ
0 件のコメント:
コメントを投稿